
転職先でブチ当たる壁とは
転職したことがある人なら誰でも感じたことがあるであろう、「壁・GAP」のお話をしたいと思います。
会社って、組織って、「入ってみないとわからない」こと、とても多いですよね。
当たり前だと思っていたやり方・流れ・文化が180度違ったり、今までは自分でやらなくてよかったものが自分でやらないといけなくなったり、またその逆もあったり。
特に、初めて転職する人にとっては、それまでいた環境がご自身にとっての「当たり前」なので、新しいところで色々と戸惑うこともたくさん。
- おかしい・変
- 効率悪い
- なんでこっちがやるの?
- なんでこっちがやらないの?
疑問に感じることもたくさんあると思います。
私自身は、すでに4-5回転職をしているので、「場所・人によってモノゴトの価値観もやり方も全然違う」ということを受け入れられるようになってきているのですが、やはり、どこに行っても最初は戸惑いがあることは否めないので、新しい環境に苦しむ人がいるのも理解できます。
そんな方へのヒントになればと、今回は、転職した時の心得として「転職先で絶対に言ってはいけないこと」をお伝えしたいと思います。
新しい環境に慣れるまで言わないほうが良いひとこととは?

私が思う、新しい環境に入ったばかりで戸惑いを感じた時、言わないほうが良いひとこととは、
「前の職場ではこうだったんですけど・・・」
です。
言う側に何も悪気がなくても、もともといる人達にとっては、いきなり入ってきた新しい人に自分たちのことを否定されているように感じてしまうから。
本当におかしい場合、時には、おかしいことに気づいている人も実は多いのですが、それでも、暗黙の了解だったり、さまざまな事情でそのやり方で通しているのが現状だったりします。
痛いところを突かれるのは誰しも面白くないもの。真っ向から否定されていると取れるような発言を歓迎する人は、あまりいないはずです。
自分にとっては新しい環境でも、もともといる人たちにとっては、「慣れた当たり前の環境」。
新参者に新しい風を運び入れてもらうことを、ある程度望んでいたとしても、あれこれ指摘されすぎると、面白く思わない人もいるので要注意です。
環境に慣れて、周囲の人の人間関係や上下関係、力具合などがわかるようになってから、おかしいと思ったところを修正して行っても、遅くはありません。
言う前にやるべきことがある

「前の職場ではこうだったんですけど・・・」
そう言う前に、新しく入ったら、まずはそこの環境・方法に合わせてやってみることが必要だと思います。
モノゴトには理由があるので、しばらく時間が経ってから初めて、「ああ、こういう理由でこうなのか。それなら今までのここでのやり方も一理あるね」って気付くこともあるからです。
逆に、もちろん、時間が経って色々わかってきて、「やっぱりおかしい」と思うこともあります。
その場合、十分背景を理解した時点で、「これはここがおかしいと思うから、こうしませんか?」と持ちだせば、相手も聞く耳を持ってくれる確率が高いですよね。
わかります、わかります、とてもわかります。違うと思った瞬間に言いたい気持ちはわかります。
前の会社のやり方のほうが正しいんですよね。きっと。でも、世の中、場所によって”正解”が変わることもあるのです。
ほんのちょっとやったくらいで、背景も知らないうちから、
- 前の会社は…
- 以前の職場では…
- 普通の会社は…
とだけいう人に対しては、
- じゃーそこに戻れば?
- ここは以前の職場ではないですが?
- そもそも、普通の会社って何ですか?
と跳ね返されても仕方ないですよね。
力みすぎず、戦略的に!

人は、自分のテリトリーを荒らされる・脅かされることを嫌う生き物です。
「自分のほうが正しい、だから相手を正したい」と思う信念も大事ですが、自分が新しい環境に入った時は、それ以上に「その環境・人に馴染む」ということを大切にしたいですよね。
馴染んで、相手の警戒心を取り除いて、良い関係構築をした後に、自分の希望をひとつずつ伝え、交渉事を進めていったほうが、結果的に良い方向に進みますよ!
力みすぎず、戦略的に生きましょう❤